まずは物流の流れを知ろう!!
一口に物流といってもその業務は多岐にわたります。今回は物流業務の仕組みをそのはじまりから解説し、「5W2H」や「営業との連携」など、物流において重要なこともお伝えしていきます。
物流業務のはじまりは?
物流業務とは単純に物を運ぶ業務だけではありません。実に多くの工程に関わる業務です。では、物流業務がはじまる工程とはなんでしょうか。それは「受注」です。
受注は営業担当がクライアントと直接やり取りをする工程なので、受注業務が物流業務だというと、意外に思う人もいるかもしれません。しかし、受注時に伝票や情報の流れなどを管理することから物流の仕事ははじまるのです。
物流で重要な5W2Hとは?
物流が受注からはじまるとされる最大の理由は、物流業務の基本「5W2H」が受注の段階でほぼ確定するからです。
5W2Hとは、「When(いつ)、Where(どこに)、Who(だれに)、Why(なぜ)、How(どのような状態で)、How(どんな方法で)、How much(いくらで)」の頭文字をとったものです。納期や納品場所、受取先や必要な個数など、物流業務でおさえておかなければならない基本的なことを端的に表した言葉といえるでしょう。
そして重ねてお伝えしますが、この物流業務の基本である5W2H(納期や納品場所、受取先や必要な個数)がほぼ決まるのが、受注時というわけです。
受注以降の流れ
まず受注します。この段階で、5W2Hがほぼ決まります。そして物流業務はこの受注時(もしくは受注前後)に決まった5W2H に沿って行われていきます。
受注後の物流業務の基本的な流れは、「在庫の確認(必要があれば発注、入荷)」→「出荷指示」→「商品をそろえるなどの出荷準備」→「検品」→「出荷」→「配送」→「納品」となります。納品後に返品などがあれば、代替品の手配、リサイクルや破棄などの業務が必要となり、そういった業務も物流業務にあたります。
これらの業務はあくまで基本的な業務です。部品を取り寄せて自社で組み立てたり、ほかの企業に依頼して部品を作ってもらったりする企業では、もっと多くの物流業務が発生します。
物流と営業の連携が大切
物流業務は、物流に関わる人たちと、受注を担当する営業の人たちが連携しなければうまくいきません。営業担当者が物流に関わる人たちの状況を無視した受注をすれば、物流に関わる人たちは混乱するからです。
そして、物流に関わる工程がひとつでも混乱すると、納期の遅れ、納品先の間違いなどが発生し、物流業務全体に影響が出て、企業全体に大きな損害を与えかねません。
そうした事態を避けるために、営業担当者と物流担当者がしっかりと連携し、無理のない受注をすることが大切です。
いかがでしたでしょうか。物流とは多くの工程に関わっている、重要な仕事だということがわかっていただけたと思います。物流の仕事に興味のある人、携わっている人などは、ぜひこの記事を参考にしてください。