【輸入取引先の探し方】国内で仕入先を探すポイント
商売をするに当たって、外国から輸入する商品となれば、商品を探すのも仕入れ先を探すのも、労力を使うことになります。今回は、その労力を少なくする上で役立つ、輸入仕入先を探す場合の探し方について書いていきましょう。
ポイントを押さえて売れる商品を探す! 商品を選ぶ4つの考え方
輸入の仕入先を探す前に、まず商品探しについて説明します。商売として利益を出すためには、「売れる商品」を探さなくてはいけません。輸入するに当たって押さえておきたい、売れる商品の探し方とはどのようなものでしょうか。
人が欲しいものを売る! 「ニーズの把握」
市場のニーズを把握するのは、商売の鉄則です。普段から、国内だけでなく国外のニュースや雑誌、新聞、ネットなども注意して見るようにしましょう。
「希少性」を付加価値として
国内の市場では、まだ世に出回っていない商品、点数が少ない商品……などに、人は興味を示します。ニッチな視点だとしても、コアなファンがつけば商売としては成功するはずです。海外で流行してて、日本にはまだ売られていないものを見付けましょう。
独自性で「人とは違う個性」を出す!
国内では真似できないような商品、民族系の商品やブランド品などその土地独自のもののような場合は、真似される可能性が低く、息の長い商品になる可能性があります。
利益を出すために「価格」は抑える!
輸入をすることで、国内で作るよりも価格が抑えられる製品もあります。消費者は意匠やクオリティ、新しさだけではなく、商品を安く購入できるという点にもメリットを感じています。
国内で最適な探し方! 見本市で仕入先を見つける
国内で輸入仕入先を探す最適な方法は、見本市でしょう。国内なので出張費が安く済みますし、また国内で取引をしたいと考えている業者が来るので、交渉もスムーズに進むケースも見られます。そのほかにも、下記のようなメリットがあります。
- 相手の顔を見て直接交渉ができる
- 実際の商品を見ることができる
- 商品の質やルールが、日本仕様になっている
逆にデメリットとしては、下記のようなものが考えられます。
- 競合が多く、希少性が損なわれる場合がある
- 国内で行われている国際見本市の場合、価格設定が高いときがある
手軽に素早く! インターネットを活用して仕入先を見つける
インターネットを使って、国内で輸入仕入先を探す場合のメリットは
- パソコン1台とインターネットの環境があれば国内からでも探せる
- 輸入の仕入先だけでなく、輸入商品に関する多くの情報を手に入れることができる
- 現在はネット環境が発達しているので、国内でもテレビ電話で顔を見ながら交渉が可能
- いろいろな条件で探すことができ、ネット上で比較検討ができる
という項目がある反面、
- 相手と直接会うことができない
- 商品を実際に手に取って見られない
というデメリットもあります。
インターネットを使う場合には、探したい商品、メーカー、国名で探しましょう。また、国ごとに輸出入向けの商品や仕入先を探せるポータルサイトや商品、部品の輸出入や業務提携を探せるマッチングサイトがあります。それを利用するのも一つの方法です。
信頼性は一番! 在日大使館で仕入先を探す
在日大使館では、自国の商品をPRしたり、販売したりすることを推進しています。大使館で仕入先を探すメリットは、
- 商品の情報だけでなく、輸入に関する情報を聞くことができる
- 信頼できる仕入先が揃っている
- 契約後も取引がスムーズに行われる可能性が高い
などがあります。デメリットは、
- 優良な仕入先が多いため競合が多数いる可能性がある
- 価格が本来よりも高く設定されている場合がある
です。しかし、どの国の大使館もこのような業務をやっているとは限らないので、事前に電話で確認やアポイントを取っておくことをおすすめします。
周りの人に協力してもらう! 個人的なネットワークで探す
海外在住の家族や知人などがいれば、情報を聞いたり、間を取り持ってもらったりなどもできます。その際には、
- 現地の情報が知れる
- スムーズな取引、優待のある取引ができる
といったことが、メリットとして挙げられます。ただし、デメリットとして
- 会社の信用性については自分で調べる必要がある
- 実際に担当者に会うことができない場合がある
- 商品を見ることができない
- 場合によっては、間に入ってくれた人へのマージンを支払わなければならない
などがあります。ただし、このような課題を一旦クリアしてしまえば、個人的なネットワークで繋がっていた分、長い取引ができるでしょう。
国内で商品を探す最大のメリットは、移動にお金が掛からないということです。そのメリットを最大限に生かせる仕入先を探すために、今回紹介したポイントを押さえた商品を発掘してみてください。